午前0時にキスして



な、何?...数時間前の夢を思い出しちゃうよ。

「顔赤いな...熱でもあるのか?」

「あ、あるわけないよ、そもそも幽霊みたいなもんなんだから」

「そうか?」

那智さんは、手に持っていた、お皿をテーブルに置くと私を見つめながらお腹周りに手をあてヒョイっと持ち上げると自分の足の間に押し込み背中越しから抱きしめた。

「お前さ...未練って無いの?」

未練...未練が無い人なんておないと思う。



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