午前0時にキスして



掴んでいた手を離して何処かへ逃げたい。そうだ逃げちゃえば...ってネックレス買ってもらえないよ。

「キスしたいから...なんて理由にならないよ」

「そんな俺と朝ちゅ~するのイヤなの?」

イヤって言うか...

「とにかく、俺と朝ちゅーする事。他には俺の目の届かない場所へは行かない。それと俺に抱かれても文句は言わない」

那智さんは、そう言うと私の返事も聞かずスタッフの人にブルートパーズのネックレスを頼むと

ラッピングをしてもらい気づけば小さな袋を私は持っていた。



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