午前0時にキスして
「ありがとうございました~」
あれよあれよと間に店を後にし...那智さんは、私の手を掴みながらツカツカと歩く。
自力で手を離そうとしても、きつく握られていて手が離せない。
っもう、私の意見は、そこに無いの?
「イヤなら...そのネックレスを捨てればいい...後はお前に任せる...なんてな嘘」
前を見ていた那智さんは、振り向くと私を見つめクシャっと頭を撫でほほ笑むと手に持っていたネックレスを箱から取り出し私の手と自分の手を使ってネックレスをつけた。
これって...何なの?
嘘って...っもう
でもでも、今の那智さんの笑顔が可愛くてドキドキして仕方ないよ...。