午前0時にキスして

「黒猫ちゃん~どこに居るの?」

草むらを探すのだけど全然見つからない。やっぱり同じ時間帯じゃないとダメなのかな...?

宙に浮いて空から見下ろすと那智さんの後ろの草むらがカサカサと揺れ黒猫ちゃんが出てきた。

「那智さん、後ろ!」

私を見ていた那智さんが後ろに振り向くと黒猫ちゃんが前にネックレスを置き、宙に浮いていた私は那智さんの隣に着地した。

「ねぇ、居たでしょ」
「この猫...」

那智さんは、そう言うと...黒猫ちゃんを抱え声をかけた。

「そうか...お前は、この3階に住んでいる人にネックレスを届けたいんだな」



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