午前0時にキスして
那智さん猫とも話せるの!?
それって神業に近いっじゃなくて、もう神の領域でしょ!
驚いた私は、那智さんの腕を掴み、目をパチパチすると「首輪に書いてあるんだ」そう言って呆れ顔をした。
そうですか...そうですよね...やっぱり私ってばかです、ごめんなさい。
那智さんは、黒猫ちゃんを抱きしめると3階を見つめた。
すると黒猫ちゃんは...3階の1番端にある電気のついた部屋を見つめる。
「そこに渡したい奴が居るんだな」
黒猫ちゃんは、嬉しそうに鳴いた。
そして那智さんは、黒猫ちゃんを片手で抱きしめ、もう一つの手で私の手を掴むと非常階段を上り始める。