午前0時にキスして
何だろうな~残り時間は、もう指で数えるほどしかないのに焦る事もないし、かえって心が落ち着いてるように思える。
だけど、もし体に戻れなかったとしたら今の生きていた、と言う記憶はどこへ行くの?
幽霊だったとか...変な力が使えたとか...来世でも同じ力は使えるとか?
そんな事を思いながら...那智さんがシャワーから出てくるのを宙に浮いて待っていた私はソファーに座り観葉植物をチラっと見てから窓の外を見つめた。
「お~い、新しいシャンプー取ってくれ」
ぼっと頬杖しているとお風呂のモニターから声が聞こえてきた。