午前0時にキスして
「...そろそろ時間が無い、もう決めたのか?」
後ろから声をかけられ振り向くとカウンター内に銀色の髪を束ねた死神さんが立っていた。
「死神さん?」
「あともう少しだ、もう決めたのかと聞いてる」
相変わらず、冷たい言い方。
「あのですね...もう少しって言っても8日あるの、その8日で記憶が戻ったら体に戻れるでしょ」
「たった8日で記憶が戻るわけないだろ。もう人に迷惑かけないで生まれ変わったらどうだ?」
迷惑かけるほど、何もしてないよ。
「普通の人間と普通じゃない人間が傍に居る事で変化を感じた事は無いのか?」
って...そんな難しい事言われても分からないから、もっと簡単に説明してよ。