午前0時にキスして



「凪、大丈夫か?生きてるか?」

ぱちんぱちんと頬を叩く音が聞こえてきて……

イタイ
イタイ

「イタイってば!」


ガバっと体を起こすと目の前にいたのは死神さんじゃなく黒髪の那智さんが濡れた前髪から私を覗き込んでいた。

「大丈夫か?」

私...どうしてここに?っあ...そうか那智さんにシャンプーを渡そうとしてお風呂場の扉に頭をぶつけて倒れたんだ。



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