午前0時にキスして



「じゃあ行ってくるわ」

ぼっとリビングのソファーに座り、店に行こうとしている那智さんに手を振る。

「いってらっちゃい」

ニコっと笑い、那智さんを見つめた。

「お前...具合でも悪いのか?」

玄関に行こうとした那智さんは、向きを変えソファーに座ってる私の前に立ち膝を落としてから目を重ね頬に手を当てた。

「熱は、無いみたいだな...」

じっと見つめられていると妙に唇が色っぽく見えてきた。

那智さんの唇って...甘いのかな...それとも甘酸っぱいのかな...ちょ、ちょっとキスしたいかも?



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