午前0時にキスして
忘れていた記憶
...何を書こう。
那智さんに手紙を書こうとボールペンを持ち椅子に座りながら考えていた。
那智さんには、東京に来てから、ずっとお世話になり、しかも幽霊じゃないけどこんな状態になっても迷惑かけて
那智さんにメリットってあるのかな~なんて考えるとデメリットしかないよね。
じゃ、どうしてデメリットしかない私を助けるの?
那智さんの顔を思い浮かべた。大きくて切れ長のちょっと緑色がかかった黒い瞳。
鼻も高くて...妖しい唇。
ほんと人間離れしてるよね...緑色かかった黒い瞳?
...昔、いつの事か覚えていないけど何処かで見た事あるような...無いような...