午前0時にキスして
那智さんは、触れていた手を動かすとベッドに背中をあて後ろから私をキュッと抱きしめるから
ドキドキする気持ちを抑える為、触れている背中部分をちょっとだけ離した。
「何離れてんだ」
離れた背中が戻され那智さんの胸あたりにピトっとくっつき、お腹周りに手を回される。
今更ながら...心臓に悪い。
「あのね...私、那智さんの作った豚の肉じゃが食べたい」
「お前の方が得意だろ」
得意と上手く作れるのは別物だよ。
覚えてないかな...初めて那智さんに、お礼だって手作りの豚の肉じゃがを持って行って食べさせたら...