午前0時にキスして



だから、もし体に戻れたら1番初めに告白するの。受け入れてもらえなくても、自分の気持ちだけは素直に伝えるんだ。

「で...遊園地どこにするんだ?」

あれ...那智さんの手が震えてる、どうしたの?

「見るな」

そう言った後、両眼を隠すようにベッドから下り洗面所へフラフラと歩いて行く。

「那智さん、大丈夫?」
「あっ...大丈夫だ...気にするな」

気になり宙に浮くと洗面所に行った那智さんを追うようにドアの前で待った。

数分後...苦しそうな声が聞こえ落ち着いていられなくて指に神経を集中させドアから那智さんを覗くと鏡に映っていたのは銀色の髪の那智さんだった。

っどうして?

目をこすり、もう一度覗くと黒髪に代わっていた。

見間違いだったの?

そんな事より、苦しそうな那智さんを助けてあげたい。

ドアを開け顔を洗っていた那智さんに声をかけた。


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