午前0時にキスして

ふわふわ宙に浮き、もう一度リビングに戻るとスープが出来上がった事を確認するとIHのスイッチを切った。

後ろの棚からお皿を取り出しスープを入れプレートに乗せると運んでいく。


・・・お願い私の手消えないで。

そっとドアを開けベッド脇にあるテーブルの上に置いた。

「那智さん...食べよ」

スープをスプーンですくい寝てる那智さんに声をかける。

「那智さん」

返事もしない、それどころか何だか様子がおかしい。

被っている布団をずらすと銀色の髪をした那智さんが私の手を引っ張り布団の中に引きずり込んだ。

「那智さん!?」

上から見つめる那智さんの仕草は、死神さんなのか那智さんなのか区別がつかない。

ゾクゾクする鋭い目つき...手を押さえつける力がギシギシ言うほどイタイ。

「...凪抱かせてくれ」
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