午前0時にキスして
そう言った瞬間、体がふっと何かに吸い込まれ気付くと空の上に居た。
「死神さん、いるんでしょ、いるなら返事をして、どうして那智さんがいなくなるの?」
「言っただろ、お前は守られているって」
後ろから声をかけられ振り向くと死神さんが立っていた。
「守られてるからって、どうして那智さんが消えちゃうのよ!」
「気付かないのか?」
「分からないよ」
「じゃ~この痣を見ても気づかないか?」
死神さんが後ろに向くと銀色の髪を束ね首元を見せた。