午前0時にキスして



黒色の髪に緑色かかった黒い瞳が私を見つめていた。

「那智さん...那智さんだよね?」

会いたくて会いたくて、ずっとずっと待っていた愛しい人が笑って立っていた。

「あ~ただいま、愛してるよ凪」

ぽろぽろ出てくる涙を擦りながら目の前に居る那智さんに抱き付いた。

「私も愛してる...どうやって戻ってこられたの?」

上目遣いに那智さんを見つめるとポリポリ頭を掻きながら恥ずかしそうに説明を始めた。


どうやら、あの世に行く前、自分ソックリな死神さんに会うと



< 323 / 328 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop