午前0時にキスして



『那智さん、これから、そっちに行くけど話し相手になってくれる?』

『今日は、来なくてもいい』
『どうして?』

もしかして飽きられちゃったのかな私?

『今ドアの前にいるよ』

手に持っていたスマホをベッドに放り急いで玄関の鍵を開けると片手に買い物袋を持った那智さんが恥ずかしそうに立っていた。

「よぉ元気になったか?」
「那智さん...」

「飯食ってるか?こんなに痩せやがって抱き心地悪いだろ」

「抱きしめて要らないよ、それより...」


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