午前0時にキスして


『ダレだって1つや2つ嘘や秘密があるもの』そう那智さんも言っていた。何一つ涼太の事知らないまま付き合って半年も経ってたんだね。

会いに行こう涼太に会って本当の事を伝えよう。

ベッドから下り、涼太の大好きな豚肉を使った肉じゃがを作ると鞄の底に入れ雨の降る中傘をさし涼太のマンションへ向かった。


涼太から貰っていた合鍵を鞄から取り出すとマンションのエレベーターに乗り、ひたすら天井を見つめ何から話そうか考えた。


ごめん涼太、私が悪かったの結婚の事は、今考えられないけど近いうちに...

それとも反対に『もう疲れた別れよう』って言われるかもしれない。

その時は謝って素直に帰ろう。

元々、私が悪かったんだし、このまま何も無かったみたいに臭いものに蓋をするような生き方なんてしたくない。

せめて、もう一度ちゃんと話して……





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