クラス会
いくら絡んでも軽く流されて。
どんどん虚しくなっていく。
やっぱりあたしの片思いだなぁって実感させられて。
「萩本、まぢ飲みすぎ」
今度は呆れたように高木が言う。
「お前ちゃんと帰れるの?」
ちょっと心配されたことに舞い上がってしまって。
「大丈夫。高木がちゃんと送ってくれるから」
なんて調子のいい冗談を言う。
けれどさっきまでと違うのは、あたしが本当に酔い始めてること。
さっきから気分はハイだし。
顔もちょっと熱くて。
きっと頬は紅潮しだしてる。
けれどさっきまでと同じなのは、高木にその気がないこと。
「は?俺知らないよ?」
いつものように高木は言う。
別に冷たくもない、いつもの高木。
なのにあたしは酔った勢いからか、かなり不機嫌になる。
「いいよ、もう」
頭では解ってるのに、口は勝手に動いて。
自分でも呆れるくらい自己中。