クラス会



いくら絡んでも軽く流されて。


どんどん虚しくなっていく。


やっぱりあたしの片思いだなぁって実感させられて。


「萩本、まぢ飲みすぎ」


今度は呆れたように高木が言う。


「お前ちゃんと帰れるの?」


ちょっと心配されたことに舞い上がってしまって。


「大丈夫。高木がちゃんと送ってくれるから」


なんて調子のいい冗談を言う。


けれどさっきまでと違うのは、あたしが本当に酔い始めてること。


さっきから気分はハイだし。


顔もちょっと熱くて。


きっと頬は紅潮しだしてる。


けれどさっきまでと同じなのは、高木にその気がないこと。


「は?俺知らないよ?」


いつものように高木は言う。


別に冷たくもない、いつもの高木。


なのにあたしは酔った勢いからか、かなり不機嫌になる。


「いいよ、もう」


頭では解ってるのに、口は勝手に動いて。


自分でも呆れるくらい自己中。










< 2 / 12 >

この作品をシェア

pagetop