クラス会
「二次会カラオケ行く奴集まれ〜」
クラス委員の男子が叫ぶ。
ちらりと高木を見ると、あまり興味はなさそうで。
あたしはというと、やっぱり飲みすぎで。
「萩本さん、顔色やばくない?」
近くにいた山地君に声を掛けられる。
あたしは大丈夫といいながらもちょっときつくて。
その場に座り込んでしまう。
きっと高木ならあたしを馬鹿にするんだろうな。
だから言っただろ?って。
けれど現実に聞こえたのは。
「送るよ。家この辺だったよね?」
優しい優しい山地くんの声。
何だか期待ばかりしてる自分が虚しくなって。
あたしは涙目になりながら頷いた。
あいつの方は、見ない。