クラス会



「はい」


差し出されたお茶を受け取る。


結局うまく歩けないあたしは、近くの公園のベンチに座らされた。


しばらくすると大分酔いも覚めてくる。


それを察知したのか、山地くんが話し掛けてくる。


「萩本さんってさ…」


言い掛けて黙る彼をあたしはじっと見る。


山地くんはあたしを見つめ返してからまた口を開く。


「高木が好き?」


え……。


思いも寄らぬ問い掛けにあたしは俯く。


そんなあたしに山地くんはさらに続ける。


「今日急にペース上げたのもあいつのせいっしょ?」


何もかも図星で、あたしは黙るしかできなかった。














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