こちら奇妙な祓い屋さん
2話 雪音の正体
しばらく沈黙が流れた。
私は今までにないくらい頭をフル回転させてこの状況を説明すればいいか必死に考え
ていた。
気づいたらこうなっていた?いや、私がやったのだから知らないうちにやっていた?
だめだ。どっちにしろ絶対信じてはくれないだろう。
下手したら怪物やら妖怪やら騒がれて一大事になってしまう。
あれ?私は人の目をきにするような人間だったかと疑問に思うがそんな事はどうでも
いい。とにかくこの重い沈黙をどうにかせねばと口を開く。
『あ、の。これは、私がやったんだけど記憶が無くて、いや、私もよくわかんないん
だけど、気づいたらこうなってて・・・』
嗚呼、終わった。自分でも何をいってるのか分からない。きっと2人は軽蔑するだろ
う。まぁ期待はしてないからね、と自分に言い聞かせながら2人の顔を窺ってみたら
なぜかとても冷静な顔をしていた。
「ついに・・この時がきたんだ。ね、響」
「分かってるよ。雪音、お前は今混乱してると思うけど聞いてくれ。
お前は自分で普通の人間じゃないとこの光景をみて分かると思うけど、お前は人
間と妖怪の間に産まれた半妖だ。」
一瞬頭が真っ白になった。私が半妖?妖怪の血が流れている?理解できない内
容だった。
「そうなの。雪音の母親は雪女で父親が人間。ここまでならまだよかったのに
雪音はもっと複雑なの。父親は人間でも普通じゃなかった“男巫”だったの」
『だ、男巫・・?』
「簡単にいえば巫女の男バージョンって考えて。雪音の父親は“祓う力”が強
くて有名だったの。その力が雪音にも遺伝してしまって雪音は2つの力を持っ
ていることになる。」
「それは、あってはならない事だったんだ。雪音は人間にとっても妖怪にとっても厄介な存在だった。それで、雪音の両親はもう壊れてしまったけど、髪飾りに力を封印してきたんだ。でも、もう解けてしまった。」
『じゃあ、どうしたらいいの?』
「残念なことに。もう雪音の力を封印できるほどの人はいないんだ。
受け入れて力を操作できるようにするしかない。」
『そ、そんな・・』
私はこんな事を受け入れなければいけないのか・・・と絶望した。
私は今までにないくらい頭をフル回転させてこの状況を説明すればいいか必死に考え
ていた。
気づいたらこうなっていた?いや、私がやったのだから知らないうちにやっていた?
だめだ。どっちにしろ絶対信じてはくれないだろう。
下手したら怪物やら妖怪やら騒がれて一大事になってしまう。
あれ?私は人の目をきにするような人間だったかと疑問に思うがそんな事はどうでも
いい。とにかくこの重い沈黙をどうにかせねばと口を開く。
『あ、の。これは、私がやったんだけど記憶が無くて、いや、私もよくわかんないん
だけど、気づいたらこうなってて・・・』
嗚呼、終わった。自分でも何をいってるのか分からない。きっと2人は軽蔑するだろ
う。まぁ期待はしてないからね、と自分に言い聞かせながら2人の顔を窺ってみたら
なぜかとても冷静な顔をしていた。
「ついに・・この時がきたんだ。ね、響」
「分かってるよ。雪音、お前は今混乱してると思うけど聞いてくれ。
お前は自分で普通の人間じゃないとこの光景をみて分かると思うけど、お前は人
間と妖怪の間に産まれた半妖だ。」
一瞬頭が真っ白になった。私が半妖?妖怪の血が流れている?理解できない内
容だった。
「そうなの。雪音の母親は雪女で父親が人間。ここまでならまだよかったのに
雪音はもっと複雑なの。父親は人間でも普通じゃなかった“男巫”だったの」
『だ、男巫・・?』
「簡単にいえば巫女の男バージョンって考えて。雪音の父親は“祓う力”が強
くて有名だったの。その力が雪音にも遺伝してしまって雪音は2つの力を持っ
ていることになる。」
「それは、あってはならない事だったんだ。雪音は人間にとっても妖怪にとっても厄介な存在だった。それで、雪音の両親はもう壊れてしまったけど、髪飾りに力を封印してきたんだ。でも、もう解けてしまった。」
『じゃあ、どうしたらいいの?』
「残念なことに。もう雪音の力を封印できるほどの人はいないんだ。
受け入れて力を操作できるようにするしかない。」
『そ、そんな・・』
私はこんな事を受け入れなければいけないのか・・・と絶望した。