【短編】さくらいろ。




「じゃ、じゃあ、もう行くね。バイバイ」



「うん、また明日」



手を振って歩き出す。

バイバイがありがとうの言葉と同じになるなんて知らなかった。



私たちはこれで違う道に進むはずだ。


だって私は、明日には転校するんだから。


これが最後のチャンスだったんだから。



最後にまた会えて良かった……。



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