*ビビッドDAYS!*
「おい、そこのド派手トリオ!」
怒声とともに姿を見せたのはグレーのジャージに身を包んだ担任の川島先生だった。
通称カワピー。
38歳、
脂ギッシュ。
「何のための特別補習か分かってんのか! 遊んでないでちゃんとやれ!」
アトリエ内にきーんと響き渡る声は意外と高くて可愛い。
「カワピー、そんなに怒らないで」
苦笑すると、カワピーはまっすぐわたしの方に歩いてきた。
「おい岩本、お前また頭の色明るくしただろ? 地毛しか認めないっていうこの学校のルールを忘れたのか」
「これ地毛です」
そう言うとカワピーは太い指でわたしの頭を掴んだ。