*ビビッドDAYS!*

*・‥…─*07


 。☆*・゚・

いつものように目撃情報をもらって、わたしは彼のもとに駆けつける。



「うじ君!」

「ああ、岩本さん」
 


数学準備室の前で待ち伏せていたわたしに、結城君はさらりと言葉を返す。

もう以前みたいに「うわぁ」と驚くこともなくなった。

どこにでも現れるわたしに耐性がついたらしい。



「あのね、マフィンを作ったんだけど、昼食の足しにしてはどうかと思って」
 


差し出したマフィンの袋を見て、うじ君は動きを止めた。



「……今度は何入れたの」

「納豆」

「……」
 

< 100 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop