*ビビッドDAYS!*
*・‥…─*07
。☆*・゚・
いつものように目撃情報をもらって、わたしは彼のもとに駆けつける。
「うじ君!」
「ああ、岩本さん」
数学準備室の前で待ち伏せていたわたしに、結城君はさらりと言葉を返す。
もう以前みたいに「うわぁ」と驚くこともなくなった。
どこにでも現れるわたしに耐性がついたらしい。
「あのね、マフィンを作ったんだけど、昼食の足しにしてはどうかと思って」
差し出したマフィンの袋を見て、うじ君は動きを止めた。
「……今度は何入れたの」
「納豆」
「……」