*ビビッドDAYS!*
うじ君は、わたしといると目立って迷惑?
そう問いかけるように屋上にいる彼の姿を拡大する。
「あれ」
いつもの屋上の風景の中に、いつもとは少し異なる光景があった。
毎日1つだけあるはずの人影が、今日は2つ。
ベンチに座ったうじ君の横に、女子生徒が腰掛けている。
レンズ越しに目を凝らしてよく見てみると、その女子生徒には見覚えがあった。
いつか教室のところでうじ君を「結城君」と呼んでいた子だ。