*ビビッドDAYS!*

 

見慣れた屋上の景色にあの子が混じっても、全然違和感がない。


むしろ、画的にまとまりが出たぐらいだ。



わたしじゃそうはいかない。



あの場所に行ったとしても、この金髪じゃ目立ちすぎる。



「確かにお似合いだな」 
 


呟いて、オペラグラスを下ろした。



太陽光を反射した金ぴかのそれが、手の中で眩しいくらいに輝いた。



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