*ビビッドDAYS!*
「志摩ちゃん、うじ君が運動場にいたよ」
「うじのヤツが下駄箱で靴履き替えてたぜ」
相変わらず彼の情報が耳に入ってくるけれど、駆けつけたい衝動を堪えてそれらの情報を聞き流した。
わたしが反応しなければ、これまで面白半分で協力してくれていた情報提供者たちも興味を失うだろう。
自分で撒いた種だけれど、
早く沈静化させてうじ君の周りを静かにしてあげなきゃいけない。
だから情報をもらうと、その場所に近づかないように気を配った。
うじ君の居場所を把握して、出会ってしまわないように。
今までとまるで逆の行動だ。