*ビビッドDAYS!*
「ただでさえ可愛いのに言動がおかしいから目立ちすぎるんだよ。忌々しい。もっと大人しくしてろお前は。特にその派手アイテムをどうにかしろ」
そう言ってわたしの胸元にぶらさがるオペラグラスを奪おうとする。
「やめろバカもん!」
迫る手を振り払って、わたしはブルーアイの二色頭を睨みつけた。
「そもそも、信号機に派手とか言われたくない」
「それ、その人に変なあだ名を付けるクセもどうにかしろよ。麗しい俺様には和臣っていう素敵ネームがあんだから」
「麗しい俺様、ねぇ」
アキちゃんが歩きながら冷ややかな目で信号機を見据える。
「そんな下品な頭してる人間のどこが麗しいんだか。本物の麗人とはああいう人間を言うのよ!」