*ビビッドDAYS!*
アキちゃんが真剣な表情で身を乗り出し、わたしは思わず赤面してしまった。
「ち、違うよ、別にビフォア・アフター的な、冴えない男子をイケメンに変身的なことを企んでいるわけじゃな――」
「あいつにとり憑かれたんじゃないでしょうね?」
「はい?」
「やだ、やっぱり? 志摩の、彼に一直線! 的な感じが盲目で危ないと思ってたのよね。やっぱりあのユウレイ、ただ者じゃないわ」
「……ユウレイじゃなくてうじ君ね」
なにやら面白い誤解をしているようなので、敢えて否定せず、呼び名の部分だけ注意する。
と、アキちゃんはぽかんと口を開けた。