*ビビッドDAYS!*


アキちゃんが真剣な表情で身を乗り出し、わたしは思わず赤面してしまった。



「ち、違うよ、別にビフォア・アフター的な、冴えない男子をイケメンに変身的なことを企んでいるわけじゃな――」

「あいつにとり憑かれたんじゃないでしょうね?」

「はい?」

「やだ、やっぱり? 志摩の、彼に一直線! 的な感じが盲目で危ないと思ってたのよね。やっぱりあのユウレイ、ただ者じゃないわ」 

「……ユウレイじゃなくてうじ君ね」
 


なにやら面白い誤解をしているようなので、敢えて否定せず、呼び名の部分だけ注意する。

と、アキちゃんはぽかんと口を開けた。


< 41 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop