*ビビッドDAYS!*
「志摩がまた変なあだ名付けてんのよ」
くるくるのスパイラルヘアをいじりながらアキちゃんが答えると、
信号機はこちらを向いて眉を歪めた。
「ったく、志摩のその勝手にあだ名付けるクセ、どうにかなんねーのかな。俺をシンゴって呼ぶのもやめてほしいんだけど。信号機のシンゴだろ?」
「じゃあ今度からオムラ、イス男(お)って呼――」
「シンゴでいいっす」
卵とケチャップを思わせる頭髪を両手で抱えながら信号機は項垂れた。
それを見てわたしがつまんないなあ、と唇を尖らせると、信号機は焦ったようにアキちゃんを指差した。
「つか、なんでアキはアキのままなんだよ! こいつなんて、あだ名付ける要素ありまくりじゃねえか!」