*ビビッドDAYS!*


アキちゃんの本名は秋本みどりという。

ごくごく普通の名前だけど、身長170センチ、浅黒い肌、ちりちりのスパイラルパーマで確かにあだ名にすべき要素は満載だ。

無論、そんな彼女にわたしがあだ名を付けないはずがない。



「入学式で最初に会ったときに真っ先に付けたあだ名があったんだけど、アキちゃんに却下されて」
 


わたしの言葉に信号機が楽しそうにブルーアイを光らせる。



「へえ、なんて付けたんだよ」

「ひんぬー」

「……」
 


言いながらアキちゃんを見ると、

彼女は窓枠に片足をかけて身を乗り出していた。



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