*ビビッドDAYS!*
しゃがみこんだまま振り返った先には、顔を真っ赤に染めたガタイのいい男の姿があった。
「どうしたのよシンゴ。血相変えて」
わたしの後方を見据えてアキちゃんが呟くと、
「俺のジョルジュが大変なんだ」
そう言って、大男はじろりとわたしを見下ろした。
その目は薄いブルーで、
短くて堅そうな頭髪は上面が赤、
側面が黄の二色染めだ。
青、赤、黄――
そう、それはまるで信号機。
「お前の仕業だろ、志摩」
信号機が青い目をすっと細める。もちろんカラコンだ。