*ビビッドDAYS!*
「俺の大事なジョルジュにあんなひどい仕打ちをする奴はお前しかいない」
挌闘家さながらに関節をボキボキ鳴らし、わたしの腕を掴もうとする信号機の手を、すんでのところで回避する。
そのまま床を這ってアキちゃんの後ろに逃げ込んだ。
「言いがかりだ! ジョルジュにひどいことなんかしてない!」
叫ぶわたしを擁護するようにアキちゃんも口を開く。
「そうよシンゴ、決めつけるのはよくないわ」
「なんだよアキ、志摩をかばう気か?」
「いや、だって事情が分からないから。ジョルジュがどうしたのよ」
眉をひそめるアキちゃんに信号機が顔を歪めて後方を指差す。
「あれを見ろ!」