*ビビッドDAYS!*




「……ごめん」


「え……」


「悪いけど、俺、絵とか、そういうの全然興味ないし、むしろ嫌いだから」
 



ずきりと胸が痛んだのは、

嫌いと言ったときの彼の顔が不自然なくらい無表情だったからだ。



「……嘘だ」
 


わたしの呟きに、結城君が眉をひそめる。



「は?」


「絵が嫌いなんて、どうしてそんな嘘をつくの?」
 




< 60 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop