*ビビッドDAYS!*




「もう俺に構わないでよ」
 


そう言われて、心臓がぎゅっと痛んだ。


ここで諦めてしまったら、

せっかく見つけた糸が切れてしまうじゃないか。



わたしと結城君をつなぐ糸が。



一方的に見つめていた彼を、幸運にも見つけ出したというのに――




「……いやだ」
 


思ったままを口にすると、



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