*ビビッドDAYS!*
ごっつい男の胸像にウサギ耳なんてクレイジーにもほどがある。
私がドア際のジョルジュをうっとり眺めていると、
隣のアキちゃんが大きな溜息をこぼした。
と同時に信号機の低い声が降る。
「なっ、志摩だろ」
「……志摩だわ」
なんだか断定されている。
「ちょっと待ちなよお2人さん、ジョルジュにひどいことなんかしてないし。可愛いくしてあげただけだし」
「OK! シンゴ」
やっちまいな!
とアキちゃんが親指をくいっと立てたと同時、
信号機のブルーアイが直進OKとでもいうように煌めいた。