*ビビッドDAYS!*
名探偵になりきって推理をしながらアトリエのドアをスライドさせると、
入口付近でジョルジュと向き合っていた信号機が、わたしを見て顔色を変えた。
「ち、ちげぇよ! 俺はただ一発殴っただけで、あいつが勝手に吹っ飛んで椅子にぶつかったんだよ」
「……お前かい」
あっけなく犯人がわかってしまって、名探偵もがっくりだ。
「だいたい、もとはといえば志摩! お前が悪いんだぞ。俺がこんなに求愛してるっつーのに、見向きもしないどころかあんなウジ虫野郎に夢中になりやがって……」
「だからって、暴力で脅すのか」