*ビビッドDAYS!*
この信号機は結城君を殴ってわたしに近づかないようにと脅しつけたらしい。
「あんなヤツはお前にふさわしくねえ! 一発で失神するようなヘタレ野郎だぞ。俺こそお前にふさわしい! なあジョルジュ!」
信号機が傍らの石膏像に話しかけると、
威厳に満ちたその古代ローマ人は「OH! イエース!」と陽気に言葉を返した。
裏声を使って腹話術よろしくジョルジュの声を再現した信号機に、わたしはびしっと人差し指を突きつける。
「分かった。勝負だシンゴ」
「……は?」