先生大スキ。
あー、このまま先生に見とれてました!なんて言えたら苦労しないのに…

「ちっ、違いますよ…!」

「ほんとかぁー?」

「はい!」

「あー、それと、お前これから数学の係な」

「えー」

「なに?嫌なの?」

いいえ。内心すっごく嬉しいでございます!
喜んでやらせていただきます!
でも、口からでるのは正反対の言葉…
ほんと、素直になれない自分が嫌い…

「じゃあ、しょうがないからやってあげるよ!」

「なんだそれ…
ま、よろしくな!ニコッ」

ードキッー

あー、まただ。あの顔を見るとどうしようもない気持ちになる。
それと同時にあー、私先生の事ほんとに好きなんだなぁーって実感するんだよね…
ま、ほんとに好きなんだけど(笑)

「なになに?ニヤニヤしちゃってー」

「し、してないよ!あ、それより私数学の係になっちゃった!」

少し、胸を張って言ってみる。

「そうなの?よかったじゃん!」

「うん!すっごく嬉しい!」
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