海への道



あまりにも嬉しそうにはしゃぐのでそのまま海に入っていってしまいそうだ。

「百合、海には入んじゃねーぞ」


彼女はわかってるよ、と振り返る。


首を回すたびに長い髪が空中に乱れる。



俺は砂浜に腰を下ろして彼女を眺めていた。


尻の下の砂がすごく冷たい。

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