❤︎極上 片想い❤︎


「なぁ。桜木はいないの?」

「え?」


いない? 何の話?

そう思いながらカレを見つめると。


「好きなヤツ。」


そんな事言うから、ドキっとした。


・・・いるよ。



でも、そんな事言えるワケないじゃん。


「 いないけど。何で?」


「いや、なんとなく?俺の片想いだけバレてんのってハズいじゃん?いねーのかなって思っただけ。」

そう言ってから、カレは考えるように言葉を続ける。


「じゃあさ、もしもさ。仮に好きなヤツがいたとして。その好きなヤツにさ、他に好きな人がいたとしたらどーする?それでも告る?」



っ!!!!??


そんなの・・・



「・・・・告る、かな。ダラダラ引きずりたくないし。言ってスッキリしたいかも。きっぱりフられて、諦める。」


なんて、


大嘘こいてんの

アタシ。


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