❤︎極上 片想い❤︎

「実は、佐々木より少し先に教室着いてて。誰かの泣き声が聞こえたから、そっと中の様子を伺ったんだ。そしたらお前が泣いてて、拓哉が慰めてたから。入ってけなかった。お前が泣いてるとこ、初めて見たよ…オレの前では、いっつも笑顔だったから。」



…それは、真央に笑ってて欲しかったから。


あなたの笑顔が見たくて


一緒にいられる時間が幸せで


笑ってたんだよ。



そんな、困ったような顔しないで。



あたしは…



「 気づいてやれなくてごめん。悩みあんなら、オレも相談乗るよ。ってオレじゃ頼りないか。拓哉は信頼できるやつだから、オレが言わなくても知ってるだろーけど。必ず桜木の力になってくれるよ。」


そう言って、力無く笑う彼を


どうしようもなく好きで。



また泣きそうだよ…



真央、違うんだよ。


真央が好きすぎて、泣いてたなんて知ったら


あなたはもっと


困った顔をするのかな…



真央の、苦しむ顔は、見たくないよ



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