❤︎極上 片想い❤︎

後ろの方にあるトイレへ向かう途中、

姫川先輩の席を見つけた。

その瞬間ホッとする。

だって真央の席は、前の方で、かなり距離があったから。



「有紗、大丈夫?」


姫川先輩の隣に座る友達が、心配そうにそう声をかけていたから。

あたしも姫川先輩を見る。


顔色が悪い先輩が、少し苦しそうにしていた。


「ゴメン、ちょっと酔ったのかも。大丈夫。」


そう友達に言う彼女は、とても大丈夫そうなんかじゃなくて。


どうしよう、スチュワーデスさんとか呼んできた方がいいのかな。


それとも先生に…


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