❤︎極上 片想い❤︎
「我慢すんなよ、これ酔い止め。」
不意に、いつもの聞き慣れた声がして。
あたしはその場に固まる。
「真央君…」
姫川先輩も、びっくりした顔で彼を見る。
あたしは、ただ、少し離れた所から見つめてた。
「寝不足なんだろ?気持ち悪いなら、ちゃんと言えよ。」
「ゴメン。でもどうして?」
「あんたの事なんて、見てりゃ分かるから。」
そう言って、自分の席へと去っていく真央が。
あたしの知らない真央に見えた。
「ありがとう!」
少しハニかみながら笑う彼女が
可愛くて。
二人の距離が、近づく事を
ずっと恐れてた。
嫌だよ…
真央を、とらないで