Dear:大切な君へ。
その言葉に、少しだけ反応を見せる夕美。
やっぱりか・・・・・。
そして、俺は今日一日考えたことを口にした。
「夕美が迷惑だって言うなら、俺夕美のこと諦める」
「え・・・・・?」
その時、夕美は初めて俺の目を見た。
「今日ずっと考えてた。もうすぐインターハイ予選なのに、部活に集中できてないと先輩にも迷惑かける。俺はたぶんここでちゃんとけじめつけないと、部活に集中できないと思うから」
それに、避けられるのは正直キツイ。
夕美は俺の言葉に、静かに耳を傾ける。