Dear:大切な君へ。

その言葉に、少しだけ反応を見せる夕美。




やっぱりか・・・・・。




そして、俺は今日一日考えたことを口にした。




「夕美が迷惑だって言うなら、俺夕美のこと諦める」




「え・・・・・?」




その時、夕美は初めて俺の目を見た。




「今日ずっと考えてた。もうすぐインターハイ予選なのに、部活に集中できてないと先輩にも迷惑かける。俺はたぶんここでちゃんとけじめつけないと、部活に集中できないと思うから」




それに、避けられるのは正直キツイ。




夕美は俺の言葉に、静かに耳を傾ける。


< 102 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop