Dear:大切な君へ。
「まぁ、普通に考えて迷惑だったよな。彼氏と別れてすぐそこに漬け込むようなことして悪かった」
「・・・・・」
「じゃあ、明日からは避けんなよ!!またな!」
俺はそう言って踵を返した時。
「ま、待って!!」
後ろから夕美が俺の腕を掴んだ。
「うおっ!?」
そのせいで後ろに引っ張られ、体のバランスが崩れる。
「・・・・・なんで、そんな顔してんだよ」
何とか体制を立て直し夕美を見ると、今にも泣きだしそうな表情で顔を歪めていた。