Dear:大切な君へ。
「ちょっと」
帰り際、かなに声を掛けられた。
「ん?どうした」
「夕美から聞いた。インターハイ予選が終わったら夕美と付き合うって」
腕を組んだまま、なぜか威圧的に言われる。
「早く付き合いたいからって、試合で手抜いたらその条件私が許さないから」
「はぁ!?そんなことするわけないだろ!!」
思いがけないかなの言葉に驚いてそう言うと、
「そ?ならよかった」
と笑った。
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