Dear:大切な君へ。
「えー、今回の試合で俺ら三年は引退する。でもさっきも言った通り、後悔はしてない。全部出し切ったからな」
監督の挨拶のあと、須藤先輩の最後の挨拶が始まる。
三年生は全員、目を真っ赤にしていた。
もちろん、二年生も。
「それにベスト8っていう結果も残せた。だから、次はお前らで、今度こそ優勝目指して頑張ってくれ」
「「はい!!」」
「じゃあ体育館礼して帰るぞ!!」
その言葉に、俺たちは体育館の前に一列に並ぶ。
「きをつけい、礼!」
「「ありがとうございました!!」」
こうして、インターハイ予選は幕を閉じた。