Dear:大切な君へ。

「えー、今回の試合で俺ら三年は引退する。でもさっきも言った通り、後悔はしてない。全部出し切ったからな」




監督の挨拶のあと、須藤先輩の最後の挨拶が始まる。




三年生は全員、目を真っ赤にしていた。




もちろん、二年生も。




「それにベスト8っていう結果も残せた。だから、次はお前らで、今度こそ優勝目指して頑張ってくれ」




「「はい!!」」




「じゃあ体育館礼して帰るぞ!!」




その言葉に、俺たちは体育館の前に一列に並ぶ。




「きをつけい、礼!」




「「ありがとうございました!!」」




こうして、インターハイ予選は幕を閉じた。



< 120 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop