Dear:大切な君へ。

「練習熱心なのはいいことだと思う。でも故障したら元も子もないでしょ!今日がなんのために部活休みにしてると思ってるの?昨日一昨日の疲れをとってまた明日から頑張るため!!わかった!?」




「は、はい」




夕美の勢いに負けて、思わず後ずさる。




「分かったなら片づけ!!今日はもう家に帰って休む!!」




テキパキとボールを拾い始めた夕美に続いて、俺も片づけを始める。




すると、だんだんと笑いがこみ上げてきて。




「ふっ、あははっ」




突然笑い出した俺に、ビクッとする夕美。




「け、健ちゃん?大丈夫?どっかおかしくなった?」




「いや、ごめん。なんか、さすがマネージャーだなって思って」


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