Dear:大切な君へ。
「あぁ。いままで相談とか乗ってくれたり、いろいろとありがとな」
そう言うと、ニヤァっと笑い出す約二名。
「よし!今までお世話になったお礼として、アベケンの奢りだ!」
「ネガティブなお前に声かけて励ましてやった俺らに感謝しろよー?」
「はぁ!?ふっざけんな!!」
「ほらほら、夕美ちゃんと浩太も行くぞー」
二人にがっちりと腕を組まれてずるずると引きずられる。
そんな俺らの後ろを、夕美と浩太は笑いながらついてきた。
「「ごちになります!!」」
目の前には満面の笑みの二人。
俺の手にはほぼ空に近い財布。
「はぁ・・・・・お前ら遠慮ってもんを知らねぇのかよ、遠慮を」
今月は節約生活だな。