Dear:大切な君へ。

「あぁ。いままで相談とか乗ってくれたり、いろいろとありがとな」



そう言うと、ニヤァっと笑い出す約二名。




「よし!今までお世話になったお礼として、アベケンの奢りだ!」




「ネガティブなお前に声かけて励ましてやった俺らに感謝しろよー?」




「はぁ!?ふっざけんな!!」




「ほらほら、夕美ちゃんと浩太も行くぞー」




二人にがっちりと腕を組まれてずるずると引きずられる。




そんな俺らの後ろを、夕美と浩太は笑いながらついてきた。








「「ごちになります!!」」




目の前には満面の笑みの二人。




俺の手にはほぼ空に近い財布。




「はぁ・・・・・お前ら遠慮ってもんを知らねぇのかよ、遠慮を」




今月は節約生活だな。


< 128 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop